放送日 | 2023年11月5日 |
話者 | カルロス山本(@carlosnote_) ゆし(@yushi_writer) |
議題 | ゼロからWebライターを始めるならどうする |
- クラウドソーシングは案件獲得だけでなく、情報収集ツールとして使う
- 案件獲得のために、自分のスキルを棚卸しして何ができるかをリサーチをするのが重要
- SNSでは「メディアやクライアントの気になる存在になる」ことを心がけて発信する
- Webライターとしてスケールアップするならば、コミュニティの所属はマスト
- 薬機法管理者の取得は、初心者ライターは必須ではない
1.イントロダクション
カルロス:僕とゆしさんは全く違うアプローチで稼いでいるので、この対談で良い相乗効果が生まれたらいいなと思う。基本的に過去の自分に向けて発信しており、当時の僕が欲しかった情報をお伝えしたい。
ゆし:2人でやっていることが全然違うので「異なる切り口でお話しができるのでは?」と思う。こういうのがあったら当時どれだけ助かったか…という内容にしていきたい。
カルロス:僕がWebライターの活動をスタートした2022年と今とでは、流れがだいぶ変わってきている。特化ライターも当たり前になり、無料の情報も多い中で、次のようなコンテンツをどう使いながらやっていくかお話しする。
- サロン
- オンラインコミュニティ
- 無料のプレゼント企画
―自己紹介
(再生時間 7:30)
カルロス:現在も放射線技師として病院で週6勤務。はじめはブログをやっていたが、1円も稼げなかったので、クニトミさんに助言されてWebライターを始めた。
半年ほどで20万円稼げるようになったのち、次のことをやったら収益がうなぎ登りに。
- もともと副業でやっていたWeb制作のスキルを横展開
- Kindle出版(医療ライターとしての認知拡大)
クニトミさん
…ブログで累計4億円稼がれている(2023年12月現在)すごい人
Xアカウント:@kunitomi1222
現在はWebライターで本業の給料の3、4倍稼いでいる。
Xなどでは「Webライターの稼ぎ方」について発信。これはWebライターとしては諸刃の剣だが、僕は意識して「稼ぎ方」の発信をしている。
(※「諸刃の剣」に関する詳細はこちら)
ゆし:本業は医療機器メーカーの営業を10年ほどやっていて、2022年3月ごろから医療ライターとして副業を始めた。1年少々で月に70万円ほど稼げるようになり、現在のライター収入は平均して毎月50〜60万円程度。これまでの経験を今回アウトプットして、みなさんのお役に立てたら嬉しいです!
カルロス:僕らはともに「Webライターラボ」というコミュニティに属しており、そこでつながった。
※Webライターラボ…国内最大級のWebライターコミュニティ
―Xで発信する軸について
(再生時間 12:43)
カルロス:SNSでの発信の軸は定めるべき。SNSの発信には、クライアントワーク向けとそうでないものがあるが、僕はクライアントワークを捨てて発信している。正直なことを言うと「SNSで仕事をとる方法」を教えているのに、自分はSNSでクライアントワークを取った経験は1件もない(笑)。
でも、SNS発信をしていて思うのは「自分の実績に伴って発信内容は変わっていく」ということ。だから今は0→1の人に向けた発信はしておらず、10〜20万円稼いでいる人に深く刺さる発信を目指している。
ゆし:僕も今はもうやめているが、以前は「これから始めるにあたって」という0→1のための発信をメインにやっていた。その後は1を達成したあとの3→5、5→10という部分に対してどういうアプローチをするべきかという内容へシフトした。

迷いはなかった?



迷いはなかった!
発信は今のスタンスが良いと思っている。
ゆし:というのも、カルロスさんが言ったように「発信活動は諸刃の剣」で、クライアントワーカー向けの発信が、ディレクターやエンドクライアントの目線から見ると印象が良くないこともある。
でも僕はその部分はふっきれていた。理由は、自分の商品を将来的に持ちたいと思っていたから。「どういう商品を出すか」を考えたら、自分はライターなので「ライターの人に有益な情報を流す」というのは必然の流れだった。
―ゆしさんはなぜライターへの有益情報発信をやめた?
(再生時間 16:11)



有益情報の発信をやめて「クライアントワークに全振りしたらどうなるかおもしろいな」と思ったから!
カルロス:そこが僕とゆしさんの差。僕は今98%くらい外注をして、自分では記事を書いていない。
サーチコンソールとウーバーサジェストで分析してリライトしたり足りないキーワードを抽出してライターを探したりしている。ゆしさんとやっていることが全く違う。
ゆし:僕は外注を全くしていない。
―カルロスさんが外注に至った経緯とKindle本を出版した詳細
(再生時間 17:28)
カルロス:僕は外注なしでは月に30万円弱稼ぐのが限界だった。そう考えるとゆしさんは外注なしで倍以上稼いでいるので、すごい。
僕もはじめは「行けるところまで行ってから次のステップ」と思っていたが、月に20万円を超えたあたりで4ヶ月くらい頭打ちになって、そこからスケールアップしていくイメージが見えなかった。
Kindleも実はコンサルを受けて出している。というのも、事前にリサーチしたときに「ボリュームがしっかりした医療ライター向けのKindle」はなかった。だから「しっかりしたものを作ったらずっと読まれる」と思ってコンサルに先行投資をした。



カルロスさんは誰からKindleを学んだ?



カンさんという方に以下のような細かいポイントを教わった。
- Kindle出版のノウハウ
- キーワードをどうするか
そのときは「2作目、3作目を同じようなジャンルで出すとさらに稼げますよ」と言われたけど、Webライターでそれ以上のことを書く(つまり、もっと稼ぐ)イメージがもてなかった。その後チャンスがきて、今に至るという感じ。
カンさん
…kindle出版で3,000万円稼がれたすごい人。
Xアカウント:@ebook_kan
note:https://note.com/kan11jp/
2.クラウドソーシングの使い方
―質問:現在は理学療法士として働いているが、医療ライターを目指したい。実績がない初期はどうやって実績を作った?(質問者:理学療法士さん)
※クラウドワークスでは執筆経験が必須条件の案件もあるため、案件獲得までの基盤づくりについて知りたい
(再生時間 20:54)
ゆし:僕はクラウドソーシングからライター業を始めた。0→1を達成するためにはクラウドソーシングは必須ツールだと思っている。
クラウドソーシングは実績づくりのために使う人が多いと思うが、それとは違う軸の活用法がある。それは「情報収集のツール」として使うこと。実績がゼロの場合、次のようなリサーチをするツールとして使ってほしい。
- 理学療法士としてどんな案件があるのか
- どんな案件であれば自分に獲得できそうか
そのために、まずは普段やっている仕事内容の棚卸しが必要。
理学療法士であれば、理学療法やリハビリテーションの対象疾患は何が該当するかを考えてみる。
たとえば…
- 整形外科疾患:ヘルニアや関節症、運動関係の痛み
- 神経疾患:脳梗塞や脊髄損傷
- 心疾患:心筋梗塞や心筋症
といったように、棚卸しをすると「このテーマの記事ならば書ける!」という発想が生まれる。
普段どんな仕事をしているか、どんな疾患と関わっているか棚卸しをしたうえで、そのキーワードをクラウドソーシングで検索してみるとおもしろい。
検索すると募集終了しているものも出てくるが、募集しているかしていないかはあまり関係ない。なぜなら、そのキーワードのニーズがどれくらいあるかを把握することが重要だから。
調べてみると「理学療法士に書いてほしい」という募集もかなりある。「この領域であれば書けるのでは?」という発想が持てる。次は「むしろ“理学療法士”で検索したらどうなるの?」という発想を持ってほしい。


さらに、理学療法士の人がわかりやすいキーワードといったら「リハビリテーション」。「リハビリ」という検索ワードでクラウドワークスやランサーズで検索をかけてみる。



確かに検索時に「現在募集中」の条件にチェックをしがち!
ゆし:現在募集している案件+過去にどれだけの募集案件があったかを見ると、トレンドやニーズが分かる。これが分かればクラウドソーシングではもちろん、クラウドソーシング以外でも戦えるようになる。
つまり、クラウドソーシングは0→1の達成ツールであり、自分がその領域の中でどれくらい戦えるかの指標を立てるための情報収集ツール。
カルロス:ゆしさんの方法は王道で「案件の間口」も広がっていきやすい。なぜなら「この疾患の記事が書けるのなら、こっちの疾患についても書けるのでは?」と思えるから。当たり前のことに聞こえるが、それをやっている人は少ない。
ゆし:案件獲得だけにフォーカスされがちだが、クラウドソーシングはトレンドを押さえるための情報収集ツールとしてかなり使える。



ゆしさんの場合は「医療機器」で検索した?



残念なことに「医療機器」の案件はあまりはない…
ゆし:僕のWebライターキャリアの中で医療機器について書いたこともあるが、案件数はとても少ない。市場ニーズがあまりないと最初に分かってしまったので、「それならばどうやって戦うか」という方向性で考えてきた。
カルロス:僕の本業である「放射線技師」も案件はなく、正直Webライターとしての放射線技師のニーズはない。放射線技師について書いている人を知ってはいるが、僕自身は1記事も書いた経験はなく、放射線技師の資格を活かした執筆はなかなか難しい。
―カルロスさんのクラウドソーシングの使い方
(再生時間 31:20)
カルロス:ゆしさんの方法と切り口は違うが、僕は本業関連ではなく「クラウドソーシングでニーズのある案件は何か」を調べた。
そこで気づいたのが、自由診療はニーズがあるということ。その中でもAGAが多かった。しかし、自分にAGAの知識がなかったため、AGAの特化サイトを作り、それを元手にガンガン営業していった。



目のつけどころが素晴らしい!自由診療は間違いなく熱い!



実際に僕は案件で自由診療以外の記事を書いた経験がほとんどない。記事の方向性も保険診療とは異なり、自由診療は商業寄りという特徴がある。
ゆし:自由診療というニーズが確実にあるところにコミットして、その特化ブログ・特化サイトを作るのは超有効。
カルロス:僕は自分の経験で書けることよりも市場のニーズを優先した。「知識がないのに書けるの?」と思うかもしれないが、それは自分の行動次第。書けば知識は入ってくる。
医療知識が完全にゼロの人と、AGAの知識はないけど医療資格を持っていて医療知識のある人が、それぞれイチから勉強したら成長のスピードが違う。これは医療に限らず不動産や美容ジャンルにも言えること。
- ゆしパターン→自分に何ができるのか棚卸しをして、それに当てはまる案件を探す
- カルロスパターン→経験がなくても市場ニーズのあるところを攻める
―自分の職業・経験を活かして差別化を図る方法
(再生時間 37:26)
カルロス:薬剤師・歯科衛生士・管理栄養士などは自分の経験を尖らせて発信すると良い。プロフィールに「薬剤師ライター」と書くのは簡単だが、そこからどう差別化するか。
実際にあった例でいうと、僕が漢方について執筆できる人を探していたときに、プロフィールに小さく「漢方」と書いてある人がいた。詳細を聞いたら、その人はすでに漢方のサブスクメディアで記名記事を多数持っており、「それをもっと目立たせれば、差別化が図れるのに!」と強く感じた。
最近は特化が当たり前になってきているから、「超特化」するために見せ方を考える必要がある。特化しているジャンルの中でもさらに絞ったら尖る。
例)
不動産ライター 不動産売買特化ライター
「不動産売買特化ライター」とプロフィールに記載されていても「この人不動産売買のことしか知らないんだな」とは思わない。それくらい尖ったほうが認知されやすい。
ゆし:超特化することでニーズに刺さるから、柱が作れる。そこで考えなければならない重要なポイントは、本当に超特化した領域に市場ニーズがあって儲かるのか。たとえば、歯科領域はめちゃめちゃニーズがある。
カルロス:「歯科衛生士」だけでなくさらに「ホワイトニング」に特化したらいいのに、と思う!ホワイトニングで特化サイトを作ればアフィリエイトの発生も期待できるし、自分に知識があったらやりたいくらい。
そもそも、アフィリエイトがあるということは、ライターの単価も高い。


ゆし:超特化はすごく面白い切り口だが、領域の選定は慎重にやるべき。たとえば「自分は歯科領域に自信があるから歯科領域でやろう!」と考えてブランディングすれば確実に柱は立つ。
しかし、それ以外の案件が取りづらくなる可能性も。その点に関して超特化は一長一短あると思っている。
僕は「医療の領域は全部取ろう!」という広いスタンスでやっている。なぜかというと、尖るとその領域では超強くなるが、他の領域の案件が取りづらくなると思うから。僕は医療の中で歯科もできる、疾患もできる、インタビューもLPも……加えて転職系や再生医療も書ける!というところを目指している。
「それぞれの領域で実績を貯めて全部巻き取ろう!」という考えなので、方向性としてはそういう考えもあるかと。



確かに超特化は一長一短ある。



最初に稼げるところにフォーカスして、コミットするというのはアリだと思う!
カルロス:僕の例で言うと、最初はAGAと糖尿病の記事を合計50記事ほど書いたが、20~30記事書くと知識がつながってくる。
超特化の強みは、バラバラなジャンルで50記事を書くよりも、1つのテーマで20記事書いたほうが「糖尿病で20記事書いたことあります」と言えること。
ゆし:特化は実績数が積みあがっていき、さらにその中で知識がつながる。そういう意味ではすごくおすすめ。
―最初の実績の作り方
(再生時間 44:50)
ゆし:最初の実績を作るためには次のステップを踏む!
- 自分のスキルを棚卸しして何ができるかをリサーチをする
- クラウドソーシングの公開案件に果敢に挑む
- その後、営業をかける


ただ、ここ1年でクラウドソーシングの単価は間違いなく下がっている。医療と美容の領域に関しては、案件数も若干減っている印象。それでも1文字1円、2円の低単価案件であれば探せば見つかる。
それに加えて、募集終了しているクライアントに直接営業を仕掛けるのもひとつの方法。理学療法士ならば、リハビリ関係や理学療法士監修記事の案件を過去に募集していたクライアントへ個人的にメッセージを送る。
公開案件を取りつつ、過去に募集していたクライアントに直営業をすれば「0→1達成」という動きになる。
―実績公開・ポートフォリオ掲載OKの案件って実際どれくらいの割合である?
(再生時間 47:07)
ゆし:確かに実績公開NGの案件もたくさんあるが、0→1達成という段階であれば、まずは公開実績よりも実績数を重視するべき。
数をこなす中で記名記事やポートフォリオ掲載OKの案件にいつかは出会える。クラウドソーシングの募集で実績公開可能かどうかは見分けがつかないから、数を打つしかない。
それに加えて僕が大事にしているのは「自分が勝てる領域を狭めていく」こと。たとえば「糖尿病」がテーマの案件だと、看護師や薬剤師といったたくさんの医療ライターが応募するため、初心者医療ライターは案件がとりづらい。
だからこそ、自分しか書けないような案件を探して領域を狭めることが大切。
「理学療法士監修案件」だったら医師も看護師も応募できない。自分が勝てる領域を探して、そこにフルコミットすることが0→1達成で最も楽な方法だと思う。



僕はクラウドソーシングを経由していない。最初に発想の転換をして「執筆実績って別に“案件”でなくてもいいのでは?」と思った。
発注者側としての目線から言うと、ライター募集時に提示された実績が、メディアのものであっても個人のブログのものであっても、内容が良いものであれば全く問題ない。



結局、書けるかどうかが真理!
カルロス:Webライターは0→1達成、ひいては10万円達成あたりが最もしんどいと思う。ゆしさんのようにクラウドソーシングでもがくのもひとつの方法だが、自分の勤務先などにサイト制作の提案をするという手もある。
というのも、医療ライターは副業として病院で働きながら活動している人が多い。総合病院などの大きな病院では難しいが、クリニックであればできる可能性が高い。



僕も勤務しているクリニックに「ホームページのサブディレクトリに骨粗しょう症のメディアを作って運営したい」と提案したところ、「めっちゃヤル気あるやん!」と捉えられてすぐにOKをもらった。



勤務先のクリニックのメディアであれば監修医師もつくし、ライバルも来ないので無双状態。
実績として提示すると案件に見えるのも大きなメリット。自分の勤務先でのメディア作成が難しければ、自分の特化サイトを作ると◎。



いちはやく0→1、3→5達成をしたいのであれば、自分でサイトを作るのが正解だと思う。クラウドソーシングでは「執筆経験が必須」という条件が多々あるので、0→1達成に苦しむ。
執筆経験なしで挑むのであれば、カルロスさんのように自分で実績を作って公開する方法が有効。



ただし、ゆしさんのようにクラウドソーシングを「向こうからスカウトが来る自動営業ツール」として使うのであれば、長期的に見てクラウドソーシングサイト上で実績をためないといけない。
―クラウドソーシングを使った「自動営業ツール」
(再生時間 55:42)
カルロス:僕のクラウドソーシング実績はランサーズは0件、スカウト1件。ココナラはWebサイト制作の実績がある。
ゆし:僕も現在はクラウドソーシングをメインでは使っておらず、オファーが来るように仕向けている。オファーの数はスポットを含めて、ランサーズとココナラで月に5、6件ほど(※月によって変動あり)。
クラウドワークスは公開案件を自分で取りに行くアタック型のクラウドソーシングなので、オファーはあまりない。ランサーズやココナラは半自動で「待ちの営業」が可能。それを僕は最大限活用している!



クラウドソーシングを自動営業ツールとして活用したくても、高単価ライターになってしまうと「クラウドソーシングで実績を作るため」に低単価の案件を受けづらい。
だからこそクラウドソーシングでの実績づくりは初期にやるべき!



その通りで、最初がすごく大事!
僕は眼科領域の執筆経験が少ないので、眼科の実績を作りたいと思い公開案件を探しているが、文字単価2~3円で募集があっても応募できない。(今は5円以上でやっているので・・・)
カルロス:僕の初案件はココナラの「普通のライターが応募できない案件」だった。なぜなら、発注経験のない医師が中身もわからず書いたぐちゃぐちゃの応募文だったから。
これから開業だったので元となるメディアもなく、Webサイトも僕がゼロから作った。当時は仕事がなかったから文字単価2円で構成・執筆・入稿の全てを請け負った。
今だったら確実にその単価ではできない。でもそこから今につながっている。だから、最初は時給は度外視でやったほうが良い。
ゆし:リソース的な問題も含めて、最初しかできないことがある。
カルロス:それこそ自分のクリニックで書くとなると「執筆分」の給料はゼロ。でも、しっかり導線を作って「お金いらないので書かせてください」と交渉すれば、関係がよほど悪くなければ書かせてもらえると思う。



きちんと導線を作って提案すれば、クリニック側にデメリットはないので、できると思う!



最初の提案で成果が出れば「次はメルマガやLPやってみませんか?」と言えるし、全部巻き取れる!
―「つながり」を武器にゆしさんがインタビュー案件を獲得した事例
(再生時間 1:01:53)
ゆし:医療従事者系のライターは自分の所属を皮切りに使えるのが強い。
僕の場合、医療従事者ではないが取引先が病院やクリニックなので、医師や看護師とのつながりはある。
インタビュー案件を取りたいと考えていたときに、仲が良いクリニックの院長に直接「インタビューさせてください」と言った。
というのも、もともと僕が0→1達成した記名記事案件のメディアが、インタビューの案件募集をしていたから。「継承で2年前から院長をやっている呼吸器内科のクリニックの医師と仲良し。その先生に“コロナの中でどう継承していったか”を詳しく聞けるので、それをテーマに記事を書いたらおもしろいものが作れる」とメディアに提案した。
その結果、一発OKでとんとん拍子に話が進んだ。インタビューの記名記事がとれたので、今度はそれを武器に直営業をしたりクラウドソーシングを使ったりして、今は安定的にインタビューの案件もとれている。
カルロス:インタビューは特に1件目のハードルが高いから、ゆしさんのようにつながりを使うと◎。
僕も「クリニックのホームページにインタビューがあったら嬉しくないですか?」と言ってOKはもらっているが、次の理由からインタビューできていない。
- インタビューのノウハウがなく、学んでもいないので書けない
- 現地に行けない(オンラインでもいいと思うが……)



これらの理由からOKはもらっているもののできないという状況。やっぱりインタビューのニーズはあると感じる。



インタビューは確実に柱として立つので、医療ライターとして狙わない手はない!
―独立について
(再生時間 1:08:04)
カルロス:月5万円あればいい人と月に100万円欲しい人ではアプローチの方法が異なる。だから、初期段階から種のまき方も違う。さらにライターとして独立し、病院勤務を副業にするパターンだとまた違う。



以前カルロスさんに「月に160万円も稼いでいるのに、なぜ独立しないの?」と聞いた。
返答は「何もしなくても本業をやっていれば月に30万円入ってくるのが嬉しいから」だった(笑)



極論、副業が0円になったとしても死なない。そう考えると本業を担保に思い切った制作ができる。
カルロス:副業の投資として有料のBrainやnote、ツールに月に10~20万円ほど使っているが、それを給料から出すと考えるとハードルが高い。
Webライターラボの月額1980円(税込)ですら、給料から捻出するとなると迷う。でも副業収入であれば、入ってきたお金を全て使っても将来的にペイできればOKと考えられるのが大きい。
―ゆしさんは独立する?
(再生時間 1:11:11)
ゆし:2024年に独立を考えている。個人的な考えだが、Webライターは結局、物量作戦である程度いける。
書けば書くほど儲かるので、本業の分の時間をライティングにフルコミットすればめちゃくちゃ稼げる。それが独立したい単純な理由。



外注なしでも月に100万円くらい稼げるのでは?



できると思う。そこを最低ラインに独立してやっていきたい!
ゆし:副業を始めて最初の3ヶ月くらいは、5時~22時は本業の医療機器営業として働き、並行して副業をしていたので地獄だった。僕の営業は病院が開く瞬間から外に出て、ひたすらお客さんと会い行動しまくるスタイル。
クリニックであれば9時~18時くらいまでが診療時間だが、「この時間にライターをやったら確実に今よりも稼げる」と途中で分かってしまった。
それならば「独立するしかない!」と単純に道が開けた。
もちろん人によるので、兼業でやっていくのも全然アリ!ただ僕はフルコミットしたい派。
カルロス:僕も「専業しないの?」とすごく言われる。ただ、本業があるからこそ知識習得などにつぎ込めるし、スケールできる要因になる。
僕が今やっているのはほとんどお金にならないこと。たとえば、長文ツイートを作っても直接お金にはならない。
最近は動画も作っているが、そのためには時間を作らなければならない。時間を作るためには外注しなければならない……となると、収入だけでなく出費もかなりある。



でも外注が最終的な理想だと思う。
みんながやりたいことの最終形態をカルロスさんがやっている。



幸運なことに僕は医療ライターとして発信をしているので、質の高い医療記事を書けるライターさんと出会う難易度が低い。
クラウドソーシングでの募集のみでは厳しかったと思う。依頼したライターさんの質によっては、納品された記事の修正など、外注しても仕事が増えて逆に自分の時間が取れなくなる。
―クラウドソーシングよりも自分でつながったライターの方が質が高い?
カルロス:試しに使ってみたことはあるが、僕はクラウドソーシングであまり発注していない。キーワードを選んで、書いてくれそうな人にお願いする。「漢方」のように新しいジャンルで書きたい時はSNSで探す。
だからこそ、ジャンルのキーワードがプロフィールにあったら強いと思う。
3.ライターのSNS運用
―ライターをSNSで探すカルロスさんが感じる「光るライター」のポイントは?これから医療ライターとしてスケールしていくためのSNSの使い方
(再生時間 1:17:21)
カルロス:SNSはブランディング。「どうやって自分を見せるか」というポイントが2つある。
①「自分はこのジャンルのプロだ」というのを見せる
「他にもっと詳しい人がいる」と思わず、自分がそのジャンルに精通している部分をを見せていくことが大切。しかし、勉強中の内容などを発信する人が多い。
また、ダメというわけではないが、僕は関係ないことをSNSに入れるのがあまり好きではない。
②「プレゼント系のリポスト」が多すぎないようにする
やってはいけないポイントとして「無料プレゼント」のリポストが多い人は要注意。
SNSで案件を取りたいのであれば、投稿一覧が無料プレゼントのリポストだらけだと印象が良くない。プレゼントをもらって、しばらくしたらリポストを消すと◎。



カルロスさんが実際ライターさんをSNSで探している時に、リポストだらけのアカウントを見たら萎える?(笑)



そもそも無料プレゼントでノウハウをたくさん集めすぎても、情報過多になって消化できない!
カルロス:良い発信だと思うのは、自分が狙うジャンルの内容をポストすること。プロフィールに「この分野について書けます」と記載するよりも効果的。
自分の使った歯科グッズを発信するようにした結果、歯科メディアからDMが届いて仕事につながった。
プロフィールに執筆できる内容を書くのも大切だが、特化した内容の発信をしていると「この人は確実に詳しい」と思ってもらえる。
ゆし:0→1、3→5という最初のステップを達成するのであれば、発信内容を尖らせてポストしていくのもアリだと思う。
カルロス:メディアの人もけっこうSNSを使っているので、メディアやクライアントが気になる存在になることを心がけると良い。「案件があふれていて外注先を探している」という場合もあるので、Webライターのフォローも大切ではあるが。
加えて、特化する領域がニッチであればあるほど発信したほうが良い。
医療の話ではないが、僕は以前「墓石販売」の会社のコラムを作らなければならず、墓石販売について書けるライターを探したがいなかった。最終的に1人いたが、SNSのプロフィールや発信に墓石販売に関することは書いていなかった。もったいない、発信すれば仕事につながるのに、と思った。
―SNS発信でゆしさんが意識したポイント
(再生時間 1:23:25)
ゆし:医療ライターは医療従事者としての本業と並行して活動している人が多いので、そこを活かして発信すると良い。
僕も最近、SNSで案件を受注をするために発信の内容を変えた。「医療機器メーカー」としての内容を絡めながら意識的に発信した結果、成果が出ている。
たとえば「開業支援やってます」と発信したら仕事につながった。
僕は医療機器メーカーでありながら、診療圏調査(※)といったクリニックの新規開業サポート支援をしている。これは通常であればコンサル会社がやる部分だが、その経験が役に立った。
営業先として動物病院に行っていることをつぶやいたら、動物病院系の案件をX経由でもらった例も。
※診療研調査…その開業場所でどれくらいの集客・収益が見込めるかの調査
自分が携わっている仕事を掘り下げて発信すると効果がある。
カルロス:Webライターの発信って、ライティングの文章術系になりがち。でも、それはライターに向けての発信なので、クライアントが見ることはない。
自分の商品を持っている人がライターに向けて発信するのは効果的だけど、案件獲得を目的としてクライアント向けに発信するのであればあまり意味がない。
ゆし:クライアントはXのポストで「この人は何ができるのか」を見たい。そこに照準を合わせて、次のような内容を掘り下げると◎。
- 普段どんな仕事をしているのか
- 患者さんとの関わり
- 何科でどういう領域の仕事をしているか



自分の仕事の掘り下げをポストすると、真摯に本業の仕事にも向き合っているというパーソナリティを出せる。



いろいろなやり方があるが、人間性を見せるなどSNSをうまく活用していきたい!
―カルロスさんはWebライターラボで案件の外注はしない?
※Webライターラボには所属するライター間で仕事依頼ができる仕組みがあります。
(再生時間 1:28:53)
カルロス:ラボでも2023年7月に外注して、15人くらい応募いただいた。テストライティングではなく、ほぼ全員に1記事ずつ書いてもらった。ただやっぱり、20人に1記事ずつ発注するよりも10人に2記事発注したほうが僕が楽。
加えて以下の理由から、執筆できそうな人にSNSで直接声をかけがち。
- ラボで仕事依頼をするためには運営に許可を取らなければならない
- 応募いただいたのに「採用する人だけに連絡をする」のが嫌だった



確かにそっちのほうが連絡がなかった側のショックもない。
でも実際のところ、カルロスさんが発注しているライターはWebライターラボのメンバーが多い?



優秀な人が多いので、Webライターラボのメンバーが多い。
ゆし:Webライターラボに所属しているメンバーは前向きだし、ライティング能力といった基礎的なスキルも高い。
カルロス:月に30記事くらい入稿しているクリニックがあるが、そこの記事を入稿しているのは実は僕ではなくてWebライターラボの人。仕事を依頼するにあたって「ラボで勉強している」というフィルターがかかるのは大きい。
だから、僕はWebライターのロードマップに「何かしらのコミュニティに属する」というのはマストだと思う。なぜなら、僕自身も先日参加したWebライターラボのオフ会で新たな仕事につながったし、依頼もつながりがあるところから出したいと思うから。
ゆし:発注者側からすると、顔を合わせると信頼関係が作りやすい。
カルロス:最近はスクールを卒業すると参加できるコミュニティがあって、卒業後はそのコミュニティで案件をやりとりして……という流れがある。それが普通になってきたら丸腰は不利だと思う。
ゆし:コミュニティに所属するとつながりができるし、そしてそれをきっかけに仕事を得られるケースもある。
カルロス:それはWebライターに限ったことではない。たとえば、Kindle界隈でも有料のコミュニティやつながりがあるが、そこでWebサイト制作の依頼を受けたり、SNS運用経由でクリニックを紹介してもらったりしたこともある。
視野を一歩ずらして、Webライター以外のところからも仕事を探すと幅が広がる。
―垣根を超えてみると違う世界が見えてくる、ということ?
(再生時間 1:34:40)
カルロス:今はアルゴリズムによって同じ属性の人がタイムラインに出やすい。だから、別の界隈に出るとWebライターが「珍しい存在」になる。
Webライターという文章を書く仕事をしているから、Kindleを出版すると「読みやすい」と言ってもらえる。Webライター以外の世界に出ると「Webライター」というスキルが尖ると思う。



少し垣根を超えてみると「医療ライターとして独立するまでのロードマップ」は単純なライティングだけではなく、Kindleやメルマガといった選択肢もあるということ。



独立するのであれば、単純なライティング以外にも目を向けると◎。
カルロス:たとえば、クリニックのニーズがあるMEO(※)やインタビューの勉強をするなど。MEOは勉強することが少ないのに、高額だったり月額料金でとれたりするので超おすすめ。
※MEO…Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)。Googleマップなどの地図検索エンジンで上位表示させるための対策
―MEOは難しいイメージがある
(再生時間 1:36:33)
カルロス:MEOはやることが決まっているから、実は難しくない。将来的に独立したいのであればSEOだけ・LPだけと絞らずに、クライアントの悩みを丸ごと解決できるように自分のスキルを横に広げていくことが大切。
それができたら「案件」ではなくて「クライアント」とつながれるので最強。
ゆし:要はまるっと囲い込める。
カルロス:僕の経験談でいうと、Googleの口コミをうまく収集するツールを出している会社があるが、クライアントから「カルロスさんこれ作れない?」という話があったので、作った。エンドクライアントといかに近く、深く関係を構築するかを考えて独立設計すると、やることが見えてくる。



ただし、月5万円稼ぎたい人と、いずれ月50万円稼ぎたい人ではやるべきことが違う。
来月10万円稼ぎたいとなると「それはバイトしたほうがいい」となるかもしれない(笑)
4.医療ライターの単価・メリット・デメリット
―質問:医療ライターとして最初の単価はいくらだった?そこからどのようなペースで単価が上がっていった?(質問者:視能訓練士さん)
(再生時間 1:39:36)
カルロス:僕はココナラで受注した、開業するクリニックのWebサイト制作からはじめた案件が最初だったが(※詳細はこちら)、構成から入稿まで含めて文字単価2円だった。サイト制作はボランティア。
当時は時間があったし、コラム立ち上げの責任者なのでマーケティングまで全て関われると考えて破格で請け負った。
ニューリリースの原稿を書いたりTik Tokの原稿書いたりと色々なことをしたが、作業工程が多いので時給にすると構成・執筆で文字単価1円と変わらない。



「序盤で2円は高い」と思うかもしれないが、それは制作会社などの仲介を通さず直接エンドクライアントと契約したため。
今はアップセルして文字単価4円になったが、もう一段階いきたいと思っている。
ゆし:僕の場合は文字単価0.8円からスタートした。ちなみに初案件は医療系の執筆ではなく、キャンプのレビュー記事だった。医療系の最初の記事は1~1.5円くらいだったと思う。
単価の上がり方に関しては運が良かったのだが、最初の1ヵ月目に「コロナ真っ只中の医療業界の情勢について書いてくれ」という文字単価5円の案件をもらった。
「医療機器メーカーの視点から書きます!」と一生懸命提案文を書いて送ったら、1ヵ月目にも関わらず採用された。その時はまだ特化には踏み切っていなかったが「医療ジャンルって儲かるんだ」と確信してしまった。



ただ、採用はされたものの即落とされた(笑)。
1件目の記事は評価されたのだが、2件目、3件目、と全く異なるテーマを与えられて、めちゃめちゃ赤入れされた苦い思い出。ただそれをバネに頑張った!
カルロス:単価が上がりやすい金額交渉のコツは、できるだけ広く仕事をとったうえで1記事の値段を出すこと。僕は初案件後は紹介やSNSで案件をもらって、自分で値段を決めたところがあるので、文字単価5円や7円ということもあった。
ただ、キーワード選定から全て僕がやっているので、仕事の幅が広い。
ポートフォリオに「構成・執筆〇円」と書いている人もいるが、自分ができるマックスの範囲の金額を記載し、そこから「構成・執筆のみだったらいくらですか」と交渉したほうが良いと思う。
「構成・執筆でいくら、入稿はいくら」と提案するのではなく、「画像選定やキーワード選定に〇時間かかるから、まるっと全部込みで文字単価に直すと〇〇円」と提案すると通る確率が上がる。
クライアントに選択肢を与えると「入稿で△円かかるなら執筆まででいい」と断られるおそれがある。
ゆし:キーワード選定ができるライターは多くないので、それができると価値提供できる。自分のサイトを作るとキーワード選定も学べるので、強いスキルが生まれる。
やっぱりカルロスさんは亜流!超ショートカットしている印象。通常は、1円から始まって2円、3円とどんどん上げていくのが王道。ただ、いろいろなジャンルの執筆をしている雑記ライターは天井が早めに見えてくる。イメージでは2~3円くらいがマックス。
一方で特化ライターは3円以上の世界があり、医療であれば4~5円ということも。まさに僕の経験がそうで、雑記でキャンプなどのアウトドア系の記事を書きながら医療もやっているときは文字単価2~3円だったが、医療に特化したらドンと跳ね上がった。



単価を上げたいのであれば特化に踏み切るのは有効。



単価はクライアントが予算を持っているかどうかも関わってくる。
自由診療のクリニックは広告費にお金をかけるので、プレゼンすると「コラム作ったらコスパいいじゃん!」となる。
―医療ライターのメリット・デメリット
(再生時間 1:51:36)
カルロス:医療ライターのメリットは、クライアントがお金を持っている確率が高いので、単純に稼ぎやすいジャンルということ。
一方でデメリットは執筆時間がかかる点。医療従事者として経験があるジャンルであったとしても、エビデンスの確保などに時間を要する。医療記事は上位にある記事をまとめて書けるジャンルではない。
たまに「医療従事者ではないが調べたら書けます」と応募をいただくこともあるが、医療記事は上位記事をまとめてキュレーションはできない。
上位のクリニックの記事であっても嘘が書かれている場合もあるし、「この記事、絶対に医療知識ない人が書いてる……」とわかる。



医療記事は執筆に時間がかかるので、時給換算すると必ずしも割が良いわけではない。
だから、どう効率化するか、チーム化するかが鍵になる。
ゆし:医療ジャンルは間違いなく稼げるし、幅広いから医療従事者であればコミットしない理由がない。
一方でエビデンスが求められる世界なので、執筆にあたって確かな根拠となるリサーチが必要。加えて、その根拠をいかにわかりやすく見せるかが非常に難しいので、必然的に執筆時間がかかる。
だけど、それを上回るリターンがあるというのも確か。
カルロス:敵が入ってきづらいというメリットもある。医療従事者ではない質の高いライターがいたとしても、参入して競争しに来ないと思う。なぜならあえて医療ジャンルを書くメリットがないから。
医療ジャンルはまれに上位にまったく情報がないキーワードもあるが、インターネット上に情報がなくてもエビデンスを辿って執筆できる人がいる。
以前、インターネット上に情報がないキーワードに関する執筆を「糖尿病の研究で修士を取った人」に依頼したら、「論文さえあれば書ける」と言っていた。そのジャンルでは確実にこの人には勝てないと思った。だから僕はディレクションの方向に行った。



専門知識を持っている医療従事者はめちゃめちゃ強い。
今回の質問者は視能訓練士ということで、確かにマイナーな国家資格ではあるが、ニッチであっても国家資格の時点でどんな切り口でもいける。



視能訓練士の資格があったら眼科の案件は全部とれそう。
病気はつながるので、そこからスケールアップできる。たとえば、眼科であれば糖尿病や高血圧にもにつながる。



自分が持っていないからこそ「国家資格は強い」と主張したい。
職種にもよるが監修記事をとれるので、国家資格は持っているだけで権威。国家資格の信頼感は変えられない!
カルロス:そのポジションをとるには、泥臭いことをやるのが重要。案件が少ないうちは、質問者であれば以下をやってみる。
- 眼科のメディアを見てタイトルやURLをスプレッドシートにまとめる
- キーワードを抽出をする
- 自分だったらこんな記事を書ける、と考える
これらを積んでいくと、チャンスが来たときに一気に行ける。眼科専門のライターがいないのであれば、上記ができると案件を巻き取れるチャンス。
メリット | デメリット |
---|---|
稼ぎやすい 執筆の幅が広い 敵が入ってきづらい | 執筆時間がかかる 時給換算すると割が良いとは限らない |
―医療ライターとして活躍するために勉強したほうが良いこと
(再生時間 2:00:36)
カルロス:医療ライターの勉強には、薬機法や医療広告ガイドラインがある。
ゆし:薬機法や医療広告ガイドラインは重要ではあるが、勉強するべきことは「どこまで稼ぎたいか」によって変わってくる。
これまでに「薬機法管理者の資格は取るべき?」とたくさんの相談を受けてきたが、ファーストチョイスではおすすめしない。なぜなら、高額な費用がかかるから。これから医療ライターをやっていこうという人の最初のステップとしては重荷。
薬機法管理者講座+試験 | 89,800円 |
1回目・2回目資格更新(1年間) | 20,000円 |
3回目以降資格更新(1年間) | 10,000円 |
価格の詳細は薬機法管理者公式サイトをご覧ください。
個人的な印象ではあるが、医療国家資格があれば副業でも20~30万円は稼げる。そこからさらにステップアップしたいのであれば特殊なスキルが必要で、そのスキルのひとつとして薬機法管理者がある。
カルロスさんのキーワード選定もそのスキルのひとつ。だから、薬機法管理者は最初からマストではない。
ただし、副業で20~30万円達成するのは簡単ではない。次のような掛け合わせが重要。
- ブランディング
- 営業の立ち回り
- どのツールを使っていくのか(ココナラ・ランサーズなど)
だから「何を勉強するべきか」と言われるとまずはライティングスキル。
特に大事なのは、取引者数を広げて、たくさんのディレクターさんの赤入れをもらうこと。メディアごとのトンマナのちがいを初めのうちに経験すると、あとあと負担が少ない。



単価が上がると「こういうところに手が届くライターは気に入られやすい」といったコツも分かってくる。



いろいろなツボを知っておくと「A社はこういうツボが好きなんだな~」といった傾向が分かるようになるので、適格なパフォーマンスができるようになる。
カルロス:執筆スキルに加えてそれができないと仕事はつながっていかない。そのクライアントで良い仕事をするのはもちろんだが、別のクライアントを紹介されることもあるので。
50万円以上を稼ぎたい人はゴールを見据えて、次のような勉強も必要。
- LP
- メルマガ
- LINE導線
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