放送日 | 2024年2月4日(日) |
話者 | カルロスさん(@carlosnote_) ゆしさん(@yushi_writer) |
コメンテーター | 梶原拓真さん(@takumawriter) |
議題 | 1.質問回答 2.専業ゆし VS 副業カルロス 3.リスナーさんの専業・副業に対する意見 |
- 昔購入した書籍をエビデンスとして使用できるかどうかは、普遍的な内容か否かで判断する
- ガイドラインについては、たとえ1年の違いであっても最新版を重視せよ
- 専業は時間的なリソースをつぎ込めるので、稼ぎやすい
- 副業は本業の給料があるため精神的安定が得られ、リスクヘッジできる
- 副業から専業になるならば、明確に将来のビジョンを持つことが大切
質問回答
–エビデンスとして医学書を提示する場合は最新版を参考にしたほうが良いのでしょうか?(質問者:すずやさん)
※学生時代に購入した書籍がたくさんあるが、15年以上前のものが多いので、改訂版が出ているものがほとんど。活用するのは微妙かと思い、結局Webリサーチで対応せざるを得ない状況。
–カルロスの回答
(再生時間 10:01)
カルロス:医学書がエビデンスとして使えるか否かは、発行年月日の古さではなく内容による。今回のパターンは学生時代に購入した書籍。察するに、その医学書に書かれている内容は普遍的なものなのではないかと思う。
例えば「MRIの信号が装置からどのように出てくるか」という原理は、装置はアップデートされていても、原理的なものは変わらない。
持っている書籍が初版で、現在は第5版まで更新されていたとしても、MRIの原理のように「今も変わらないような情報」であればエビデンスとして使える。つまり、引用する内容によっては古い書籍でもエビデンスとして使用して良いと思う。
しかし「本当にその情報は本にしかないのか」については考えるべき。
–ゆしの回答
(再生時間 12:15)
ゆし:カルロスさんの言うとおり、普遍的な原理は何年経っても変わらない。そういう内容であれば使いまわしてもOK。
ただし、ガイドライン系については最新版を活用したほうが良い。その理由を次の2つのガイドラインをもとに考えてみよう。
「高齢者糖尿病診療ガイドライン」の最後の改定は2017年だったが、最近7年ぶりに改訂された。最新の2023年版はかなり内容が厚くなっていて、認知症や悪性腫瘍、心不全などいろいろなエビデンスの情報が付与されている。
7年もの期間があくと医療業界の中でエビデンスはかなり蓄積されるので、2017年時点と2023年時点のガイドラインでは情報量がまったく違う。
一方で「脂質異常症診療ガイド2023」はガイドラインの名称は異なるものの、日本動脈硬化学会からだいたい毎年改訂されている。しかし、2022年版と2023年版を比較すると、1年しか期間はあいていないものの、改訂された部分が多数ある。
例えば、最新の2023年版では「糖尿病がある人のLDLコレステロールの目標値」は次のように設定された。
- 合併症があるケースの1次予防の場合:100mg/dL未満
- 2次予防の場合:70mg/dL未満
上記のような数値は、情報を得たい患者さんにとって重要なもの。しかし、最新版を参照しないと正確な情報が届けられないおそれがある。
このように、ガイドライン系は年度が違うと、改訂間隔が1年だったとしても内容も情報量も異なる。そういった意味では7年前のものであろうが1年前のものであろうが、最新版をチェックすべきだと改めて思った。

質問者さんの「医学書」という定義からは少し離れてしまうかもしれないが「最新版を重視すべきか否か」という観点において、僕は「最新版を重視すべき」だと思う。



これに関しては完全に同意!
なぜなら、クライアントに提出したときに「この人って最新版のアップデートがキャッチアップできない人」と思われる可能性があるから。
カルロス:「5年くらいだったら…」というように年数で区切る人もいるが、最新版がアップデートされていないか発行元を確認できる力は必要だと思う。
ゆし:結論としては「最新版を重視せよ、ただし内容にもよる」。普遍的なことについては使いまわせる部分もあり。
カルロス:この問題の難しいポイントは、エビデンスとして使える情報か否かを自分の頭で考えなければならないこと。それが誰にでもできることではないから、医療ジャンルの単価は高く設定されている。
それならば、「エビデンスとして使える情報か否かを自分で判断できる」ことを強みにすれば良いのでは?と思う。
「これは普遍的な内容だろう」と考えていても、自分の専門分野でない領域だと本当にアップデートがないのか確固たる自信を持つのは難しい。
例えば、僕が不動産ジャンルについて執筆するとしたら「この内容は普遍的に感じるけどはたして本当にそうなのか?」といった疑問が出てくる。
一方で、質問者さんが学生時代に購入した書籍の内容は、現在その道のプロだと思うので、普遍的な内容なのか判断できると思う。
専業ゆし VS 副業カルロス
–ゆしが専業ライターになろうと思った理由
(再生時間 19:42)
カルロス:専業の人も知っているが、医療ライターは他ジャンルと比較すると副業が多い印象。将来的には独立を考えている人もいれば、副業で月に+10万円あればいい人もいる。
ゆし:やはり副業から始める人が多い。そのまま副業で行くのか、専業を目指すのかは悩みがちな部分。僕は本業を退職して2024年4月1日より専業ライターになる。2024年2月現在、ライター歴でいうとちょうど2年。
僕が専業になる理由は、ライターは書けば書くほど儲かる仕事だから。ある程度物量作戦で稼げる部分があって、単純に書けば書くほど収入に反映される。僕はライター1年少々の時期に月に695,570円稼いだ。



その時1円単位までツイートしてたの覚えてる(笑)



1円たがわず収益報告をしていた時期がありまして(笑)
ゆし:その時に「これ、本業にしても生きていけるな」と。かつ、本業の2分の1ほどの稼働時間で約70万円稼いだので、フルコミットしたら月収100万円以上を目指せると思った。これは、文字単価のレベル感もあるが「どれだけ時間を投資できるか」が大きなポイント。
結論、個人的には時間をそれなりに投資できる人は専業になっても良いと思う。一方で時間的な制約があるママライターさんとか、本業をゴリゴリやりながら副業している人は副業のままで良いのかな、と。
–カルロスが「副業のままでいよう」と考える理由
(再生時間 25:16)
カルロス:確かに、時間を投資できるか否かは専業を考えるうえで大きなポイント。加えて、自分の人生の中で考える本業の立ち位置も重要だと思う。
僕は1年だけ置き薬の営業をしていた経験がある。その仕事がとてもしんどくて、ストレスな状態だったので、当時副業ライターをしていたら迷わず専業を選択したと思う。
でも今は、救急搬送等もないクリニックで定時出勤・定時帰宅ができ、昼休みも作業ができる環境なので、本業がストレスでない。それならば「今のままで良いかな」と思う。
「なんで独立しないの?」とよく聞かれるが、僕が専業にならない理由は、独立しなくても満足している金額を稼げるから。
ただし、僕の時間の使い方は誰でもまねできるやり方ではないと思う。なぜなら、初期はかなり自分の時間を犠牲にしたから。というのも、最初に時間をつぎこんで、実績を作るほうがあとが楽になる。
副業にかけられる時間が1ヵ月に50時間しかない人を例に考えてみよう。
- 毎月50時間ずつ働く
- 初月に睡眠時間などを犠牲にして200時間コミットし、翌月以降は50時間稼働に戻す
抽象的な話ではあるがこの場合、得た実績や経験が未来で活きるので、確実に後者のほうが2ヵ月目以降稼ぎやすい。





それはカルロスさんやっているサイト制作であれば、最初の1ヵ月でゴリゴリに作りこんで、リリースして購入してもらって、創り上げていく中で……、というイメージ?



まさにそう!
カルロス:案件を受け始めるとお金にならない部分に時間をかけるのは難しい。「これができたらめっちゃ良いな」と思うことがあってもリソースの都合が出てくるから。
月50時間しか時間がない中で、その中の20時間を「お金にはならないけど将来の実績のために投資する」となるとハードルが高い。だからこそ、お金にならない部分を細く長くやるか、初期に一気にやってしまうか。
僕は今、文字単価4円などで仕事を受けているが、将来的なメリットを得るために、ランサーズで文字単価1円の案件で実績を作ろうと思っている。文字単価が高くなった段階でそれができるかどうか。
「奴隷案件」とかよく言われるが、たとえ文字単価0.5円でも書き続ければ1年後には実績が100個たまる。それを活かして営業できると考えれば、今はお金にならなくてもリソースをつぎ込める。
だから、すぐにお金を稼がなくてはならないのか、今は生活に困っていないけど2年後にはいくら稼ぎたいかとか、ライフプランによるかなと。



すぐにお金を稼がなくてはいけないのか、はたまた時間的リソースをつぎ込んで少しずつ実績を貯めながらじっくり構えてやれるか、次第で副業なのか専業なのかも変わってくる、と。



副業とはいえ、僕が序盤にかけた時間は専業と変わらない。
はじめは睡眠時間を毎日3時間くらいまで削っていたし、本業の休み時間はすべて執筆に使った。
カルロス:でもそれを全員ができるとは思っていない。それが難しいのであれば、専業になるとリソースができるので、志しても良いのかと思う。
–専業ゆしが副業カルロスに聞きたいこと
(再生時間 32:40)



先程言っていた「今以上に稼ぐ必要がない」って本気で思っている?
ゆし:というのも、Webライターは時間を投資すれば投資するほど稼げるので、カルロスさんがやっているWebサイト制作であれば、時間をかければかけるほど良いものが創り上げられる。
さらに営業する時間を投資すれば成約率も上がって、自分のサイトを売り込めるので、得られるものも大きくなるのでは?と思っている。
となった時に、単純に収入を1.5倍、2倍にするには副業だと確実にリソースの限界がくる。「放射線技師として週5で働いている時間をサイト制作やコンサル業にフルコミットすれば、1.5倍、2倍の収入を目指せるのに、なぜそれをしないのか」という疑問。
カルロス:それは間違いない。稼ぎだけでなく、教育的なコンテンツを作るという面でも、専業で時間的なリソースが増えれば半分の作成期間でできる。



そのうえで「今以上に稼ぐ必要がない」と思っている理由は、僕の生活コストがかなり低いから。
給料を全て妻に渡して、月1.5万円のお小遣いでやりくりしている。お酒も飲まないし、お金を使う部分があまりない。
カルロス:だから、仮に放射線技師の給料だけだったとしても生活していけるし、妻も医療従事者なので、なんなら僕がいなくても彼女も生活できるので、生きていくうえで困っていない。
「だったら何にお金を使っているの?」と聞かれるとストック性のある資産を作るための投資に回したり、投資信託を買って資産運用したり、それくらい。
加えて、専業になるのは精神安定性の欠如がある。本業の時間をフルコミットさせたら今以上に早くコンテンツができるのは分かっているが、本業がある限り給料が確保されている。
奥さんに本業の給料やボーナスなど渡して管理してもらったうえでの副業なので、仮に副業で大ゴケしても全く問題ない。副業の環境だからこそ、ぶっ飛んだ方法でやったり、クライアントワーク以外のお金にならないこともできる。
僕は長文ポストを1本作成するのに約2時間かかるケースもあるし、30分以上の長時間YouTubeを作成することもあるが、これらは即金性はない。即金性のないことをやるのであれば、本業で確実にお金が入ってくる今の状況が時間を使いやすい。
専業になったら生活がかかっているので、やりたくないこともやらなくてはいけないと思う。
たくまさんのコメント:本業で30万円くらいの収入があれば、副業で実績の積み上げやチャレンジな案件も受注できますよね。



確かに、副業はリスクヘッジできるという安心感はある。
万が一継続している大型案件を切られて「収入の柱がなくなった」という状況になっても、本業の収入があればベースは確保されているので死なない。



僕の発信を見ている人は「リスクをとってガンガン進んでいる人」というイメージがあるかもしれないが、根底は安定志向な部分がある。
ゆし:安定が確実な道を進みたい人であれば副業がベストかなと思う。一方で、僕の場合は収入面を高めていきたいのが大前提だから、単純に時間をつぎ込むほど収入に反映される専業の道を選んだ。
自分の夢や夫婦の夢があるので、それを達成するためにはお金が必要。そうなったときに、時間を投資すればするほどLPが書けるしインタビューも書ける。SEOもコラムも書きまくれる。
カルロス:その考え方もすごくわかる。副業はどこかで頭打ちになるタイミングはあるかな、と。
副業で情報を売ったりコンサルしたりする人であれば月300~500万円稼いでいる人もいるが、クライアントワークだと副業で月200万円稼ぐのはかなり厳しい。僕はクライアントワークだけで月120~140万円くらい稼いでいるが、月200万円は絶対無理だと思う。
ゆし:時間が投資できたからといって必ずその領域に到達できるわけではないけれど、スキルの掛け合わせたり、見せ方を工夫したりすれば目指せるのではないかと思う。
–拓真さんが副業ライターをしている理由
(再生時間 44:39)
拓真さんのコメント:僕が副業をしている理由
- 本業(訪問理学療法士)が好きだから
- 本業の経験がライターの案件に活かせるから
- 将来の夢の一事業としてライターの経験が必要だから


カルロス:これは、健全な理由ベスト3。医療従事者が専業ではなく副業を選択する理由として多いと思う。
個人的に専業が多いと思う職業は看護師さんと薬剤師さん。やはり仕事がしんどいのかな、という印象がある。薬剤師さんは職場形態が多様だけど、病んでしまったり……ということも聞く。
一方で拓真さんと同じように理学療法士は副業が多い。やっていることが治療に近いから、経営者の思考になるのかもしれない。
ゆし:本業が好きだから副業でやっているというのは、すごく羨ましい。「本業が嫌だから、人間関係が嫌だから逃れたい!」と思って副業を始めるパターンも多いと思う。



そうではなく「本業が好きで本業を活かせる仕事が何かないかな」という理由でライターを始めるの、すごく理想的じゃないですか?



それは理想だと思いますね。
僕はどっちかというとそういう理由ではない(笑)
カルロス:僕が副業を始めた理由は、放射線技師の仕事を突き詰めるよりも、自分のビジネスをやるほうが面白そう、と考えたから。僕はもともと研究思考が強くて、学会で発表をしたり、将来的には座長やったりしてポジションを上げていく人に憧れていた。だけど、それをやって定年退職したときに何かが残るビジョンが見えなかった。
–医療従事者が副業を始めるきっかけ
(再生時間 48:24)
ゆし:拓真さんが「コロナ前後で看護師の病み方がえぐい気がします」という意見をくれたが、確かにコロナ時期に副業のスタート地点に立った人は多いような気がする。業種にもよるが「おうち時間」が必然的にできた。
僕の場合は顧客先が医療機関なので、訪問することで自分が感染しないようにしなければならなかったし、反対に「自分がコロナだったときにウイルスを巻き散らかさないように」という意味もあって、在宅勤務を余儀なくされた。
おうち時間ができたので「副業やってみよう」という発想でやり始めた人もいるのでは?
カルロス:医療従事者は「オンラインでできるスキル」に対する憧れもあったのかもしれない。基本的に医療はオフラインでないとできない仕事。今はオンライン診療とかもあるので必ずしもそうとは限らないが。



医療資格は強いけど、コロナのように接触を避けたいときにオフラインでしか仕事をできないスキル。



コロナをきっかけとして、オンラインでできるスキルを身につけよう、と。
カルロス:医療資格って病院の中にいないと役に立ちにくいが、病院を定年で退職したときに、日本の経済的なサポートがどうなるかもわからない。
「定年後に稼ぐスキル」を自分でどうにかしなければならないが、50才、60才になった段階で準備するのは難しいと思っている。だから僕は「病院とは別のところで自分で稼ぐスキルを身につけたい」と考えて副業を始めた面もある。
ゆし:カルロスさんと同じ考えを持って副業を始めた医療従事者の方も多そうですね。
–ゆしが大好きな営業職を辞める理由
(再生時間 52:00)
たくまさんのコメント:ゆしさんも営業職好きだよね?
ゆし:僕は営業職が大好きです。新卒で入社して10年で退職するが、よく「会社が嫌になったから辞めるんですか?」と聞かれる。でも会社が嫌いになったわけではない。営業を学ばせてもらって、育ててもらったのが今の会社なので、会社にはすごく感謝している。
ゆし:ならばなぜ辞めるのかというと、会社員はどれだけ成果をあげても給料が変わらないから。
僕の医療機器メーカーの中で一番大きな商材は電子カルテなどのシステム系。売上金額で言うと1億~2億円する。それを売ると会社の中では「お前よくやったな!」となるが、人事考課が少し有利に働く程度で、僕の給料は1円も変わらない。
1億円、2億円の電子カルテを売るのってめちゃくちゃ大がかりな仕事。導入にこぎつけるまで2~3年かかることも普通で、たくさんの部署を駆け回って先生を口説いて、看護師さんや事務方の人と関係を作って、それでやっと売れても僕の給料は何も変わらない。



これは会社員だから仕方ないことだが、それを僕が理解できるかといわれると理解できなくて。



それは医療従事者もまさに同じで、そもそも「売上」という概念ではない。
たくさん患者さんが来ても暇でも給料は一緒。だったら暇なほうがいい。
カルロス:実店舗でラーメン屋さんを営んでいたら、たくさんお客さんが来てくれるように努力する。
医療事務の仕事で例えると、患者さんにたくさん来てほしかったら「受付で良い対応をしよう」と心がけると思う。でも、患者さんが何人来ようが給料は同じだから、仕事に対するモチベーションを上げづらい側面はあるかと。
ゆし:成果に対して給料が反映されないのが許容できるかどうかは人それぞれ。僕はゴリゴリ野心家なタイプで、稼ぐのが根本的に好き。数字を上げるのが好きな営業気質で、営業戦略を立てて、どうやって売上を立てていくかを10年間やってきた身なので。それ相応の成果がともなわないことが腑に落ちなかった。
給料体制が歩合かどうかによっても変わってくるが、外資系の会社でない限り歩合ではない。僕の勤める医療機器メーカーは内資系だから、どれだけ成果をあげようが給料に反映されない。
となると、そこで安定をとって満足できるのか、自分はもっとやれるから別の道を進むのか。
–専業 VS 副業のまとめ
(再生時間 58:14)
カルロス:事業主の立場を経験すると会社を経営している人の気持ちが分かるようになる。
副業にせよ専業にせよみんな個人事業主だが、その立場になると自分の時間をどう使うかとか、これくらいで外注してとか、自分でマネジメントするようになるから。例えば、人件費を削るのが会社が一番儲かる道、など。
「日本の教育は会社員を作るための教育」と言われがち。もちろん、そういう人が多いから成り立つ部分もあるのだが。
たくまさんのコメント:電カルの案件をSEOとかLPで受注できたらめっちゃ単価高そう!ゆしさん、所属している会社に営業するのいいんじゃない?(笑)
ゆし:所属している会社に営業するのは気が引けるが、協業会社などの同じ医療機器メーカーとは一緒に仕事をしているので、本業のパイプを活かす方向性はありだと思う。



専業で1つ良いなと思うのは、本業の収入というはしごを外して「これしかないぞ」と火をつけてやったら結果が出る人もいるよね。



背水の陣的な感じでやると。
カルロス:「副業で月20万円で満足です」って言っている人が、実は50万円とか100万円稼げるポテンシャルを持っていた、みたいなパターンはあると思う。
ゆし:結局いくら稼ぎたいのかというところ。ライターの場合、月に10~20万円であれば、副業で全然いける。
一方で50万円レベルになると、どれだけ時間を投資できるか、文字単価をどうやって上げていくかを工夫しなければならない。単純なお小遣い稼ぎであれば空き時間を上手く使えば難しくないと思う。
カルロス:なんとなく月に100万円など掲げるよりも、20年後とかであってもビジョンを明確に持つことが大切。「目標月50万円」と言っている人も根拠が曖昧なケースが多々ある。ゆしさんのように「将来のために」といった確固たる目標があるからこそ専業の選択が生きるので、専業を選択するならばその理由を明確に定めると◎。
リスナーさんの副業・専業に対する意見
–売上の成果が給料に反映されないのが許容できるかはひとそれぞれですよね(会社員の働き方について)
(再生時間 1:04:30)
ゆし:「売上の成果が反映されない代わりに安定が確保されるのであれば…」と、納得できれば良いと思う。しかし、安定は得られるけど成果に見合わないと思うのであれば、別の道を歩むしかない、ただそれだけ!
カルロス:僕は現在の「クリニックの放射線技師として働く+副業」のパターンがベストだと思っている。もともと僕は総合病院で働いていたが、上司と合わなくて辞めた。給料が良くても人間関係の問題がある。
一方で、今のクリニックは総合病院と比較して給料は低いし、「CTがない」というように使える装置が制限される面はあるが、時間は比較的自由に使えるしストレスがない。だから本業+副業ができる。
「転職+副業」という形態は医療従事者に多いパターンで、再現性が高い。普通の一般企業だと「新卒が有利」など転職の難しいポイントがあるが、医療資格は場所を選ばなければ転職に困らない。余裕のある職場に転職して、副業と組み合わせると良いのではないか。
ゆし:看護師さんとかの労働環境は職場によってピンキリ。これまで営業職としてたくさんの医療従事者と関わってきたけど、とてもストレスを抱えている印象。
例えば、A病院で見た看護師さんを3ヵ月後にB病院で見て、その3ヵ月後にC病院で見かける、といったことはよくある。医療従事者は国家資格があるので、ハードルが高くないし、どこでも通用するから転職という手段を取りがち。その背景には次のような多岐にわたる要因が想像できる。
- 過酷な労働環境
- 複雑な人間関係
- 待遇
そういうのを聞くとやはり過酷そうだな、と思う。特に看護師さんは、欲している医療機関が多いので、転職という手段が取りやすいと思う。
–看護師は初動の給料は高いけど、上がりにくいことが問題になっています。手取りを多くするには役職につくしかないけど、狭き門なので難しいのが現実です。看護師の仕事は好きなので、しばらくは副業でいくと思います。
(再生時間 1:10:19)



看護師の仕事が好きだからそのまま副業でいくのは素晴らしいし素敵!
- 仕事がつらすぎる
- 夜勤がつらすぎる
- おつぼねが嫌だ
- 給料も上がらないし耐えられない
- もう転職しかない
ゆし:僕はこれまで上記のような理由から「良い病院知らない?」という相談を受けることもたくさんあったので。リスナーさんは看護師の仕事を楽しいと思って誇りを持っているんだな、と!
一方で、師長とか看護部長といった役職に就かないと給料が上がりにくいというのは難しいポイントですよね。
–「総合病院の看護師に戻りたくない」という理由で専業で頑張ります。看護師しんどいです。お金に困ったら訪問看護ステーションで働きます。
(再生時間 1:13:41)



医療従事者は仮に専業になって、万が一失敗したとしても再就職が容易。
それが保険になってしまう可能性もあるが、フルコミットして思い切ったチャレンジができる。



仮にコケたとしても看護師さんだったら全然復帰できる。
訪問看護ステーションって儲かるのかな?
拓真さんのコメント:所属先にもよりますが、訪問はノルマ件数を超えた分が給料に反映されるので頑張りがいがあります。
カルロス:フリーランスみたいな働き方で面白いね!放射線技師は訪問の仕事はないと思うが、看護師や理学療法士は訪問の形式もある。医療ライターをやっている人でも訪問に携わっている人が多い気がする。
–薬剤師です。仕事は好きですが人間関係に悩んで休職中です。将来的には医療ライター専業で生計を立てられるように頑張りたいと思っています。
(再生時間 1:22:15)
ゆし:薬剤師さんであれば、「薬剤師監修案件」なども取れると思うし、たくさん稼いでいらっしゃる薬剤師さんもいますよ!
カルロス:専業も良いし、リーマンさんのような病院以外の薬剤師の勤務形態が合う可能性もありそう!
リーマンさん
…薬品メーカーのMRとして働きながらライターをされている(※2024年2月現在)。
Xアカウント:@crypto_medical_
※Xアカウント名は2024年2月時点で「医療ライターlabo《公式》」となっています



僕の中で医師・薬剤師・看護師はライター3強なので、スケールアップできると思います。頑張ってください!
- 理学療法士が好きなので続けたいのですが、収入の面を考えるとライターで爆発的に稼いで、パートで理学療法士みたいな働き方が目標です。
- 看護師です。昨年病棟から外来に異動しましたが、忙しさもストレスも全然違いました。病棟のままだったら早々に仕事辞めていたかもしれません。
- 精神科病院はとてもゆるいです…。本業が楽すぎて、このままだとやばいと思い副業を始めました。カルロスさんの、本業があるからこそ、やりたいことに大きくチャレンジできるっていうのすごい共感です。
- 今の職場は患者の入院数が少ないという理由でボーナス1割カットされました。看護師は入院コントロールできないのに、理不尽です。
- 副業ですが、理学療法士の仕事が好きだからです。保険分野でやっているので、給料は上がりにくいですよね。経験年数に関係なく、1単位あたりの収入は同じなので、経営層は若手が欲しいと言っていたのを聞いたことがあります。



みなさんの意見を聞いていて「本業が楽しくてやりがいがあるからあえて副業という選択肢を取っている」というのは本当に素敵だな、と思いますね!



僕も別に本業は嫌いじゃないですよ?
…まあ、でも好きでもないかなぁ……(笑)
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